ベネズエラのアレアサ外相、ポンペオ国務長官に国際法、ベネズエラの主権の遵守を要請

  • 2020.01.09 Thursday
  • 09:08

ベネズエラでは、1月5日に行われた国民会議の選挙において新議長として、中道右派「正義第一党」のルイス・パーラが選出されました。グアイドは、議長職を失ったのです。米は、この選挙結果を無視し、グアイドを大統領として支持し続けるとの声明を出しています。アレアサ外相がこれに対し、即座に反論しています。

グアイドは、選挙において多数票を獲得出来ない、ということをあらかじめ知っていたのでしょう、選挙の当日、議場の外で茶番劇を演じています。しかも、選挙後、別に、”並行議会”を開催し、自ら新議長に選出されたと、発表したのです。グアイドは、これで求心力を完全に失ったと言えるでしょう。teleSURの記事です。映像に注目してください。

 

 

米の無礼なベネズエラへの内政干渉を拒否するアレアサ外相:(写真:ロイター通信)

 

ベネズエラのアレアサ外相が、国民議会(National Assembly)の新議長の選出に関し、米ポンペオ国務長官に国際法を遵守し、ベネズエラの主権に敬意を払う、ことを要請した。

 

「ポンペオ長官、貴殿の戦略は失敗に終わったということを考えていただきたい。人形遣いの才能は全くお持ち合わせではないようです、そうです大事な人形を失われましたね。国際法を守り、またベネズエラ国民の主権に敬意を払っていただき、正しい外交の道にお戻りいただきたい。」とアレアサ外相は述べた。この外相の声明は、ポンペオ長官がベネズエラの国民議会の新たな議長を選出という主権に基づいた決定を無視したことに対して出されたものである。

 

ポンペオ国務長官は、ワシントンにおいて、「米国は、ホアン・グアイド大統領とベネズエラ国民を支持し続ける」との声明を発表していた。国民議会で新議長が選出されると、アレアサ外相は国務省の声明に加えて西半球問題担当国務次官補のマイケル・コザックを非難した。国務次官補は、ルイス・パーラが国民議会の議長に選出されたことを“茶番劇”と評したのだった。「我々はトランプ政権のベネズエラの国内事情、制度へ乱暴にも干渉してくることを拒否する。ベネズエラが独立した主権国であるということをトランプ政権は理解していない。米は、新たな石油戦争で引き起こそうとしている災禍の始末をすべきなのだ」とアレアサ外相は強調した。

 

ホアン・グアイドは憲法に則って行われた国民議会の選挙において、議長を取って代わられた。150票のうち、81票が野党の議員ルイス・パーラに集まり、新議長に選出されたのである。

 

グアイドは必要投票数を獲得出来なかったにも拘わらず、投票をボイコットし、国際メディアの支持を盾に、国民会議と並行して不法にも、自らを議長と宣言した。国民会議の選挙後、グアイドは自らを議長だと名乗ったのだ。

 

          グアイドの”議長宣言”の真相

      The Truth About Guaido's New Self-proclamation

 

 

              ↑映像の概略説明

  • グアイド派の議員が国民会議の議長選出を妨害しようとしている。
  • 多くの野党議員がグアイドに反旗を翻し、独自の議長候補を国民会議(NA)に提案。
  • (野党議員)「グアイド等は、議論を拒否し、今日は我々をなんとしても黙らせようとしている。グアイドを支持しなければ、惨めな思いをすることになるし、国際的な支持も失うぞ、と脅してくるのだ」
  • (チャビスタの議員)「野党が立てたグアイドに代わる議長候補が国民会議の正常化に前向きに取り組むのであれば、我々は彼に投票するよ」
  • グアイドに投票しなかった議員は米から脅されたのである。
  • (ルイス・パーラ(新議長に選出される直前))ベネズエラは主権国家だ。議会は150を超える国々によって承認されている。我々は国民会議を正常化させるために集まったのだ」
  • 10時には、グアイド支持の議員も含む150人が議事堂の中にいてグアイドが入ってくるのを待っていた。

  • 治安部隊は議会に入ることを許されていない議員(4月のクーデターに関与していた)のリストを持っていた。リストにあったのは、グアイド本人ではなく、彼の取り巻き議員だった。

  • グアイド:“全員が議事堂に入るか、さもなければ、一人として入らない”

    全員、もしくはゼロ、がグアイドの作戦だった。議長に再選されるという望みにすがってセキュリティ・チェックを通った。

  • ところが、この日の早朝、グアイドの広報担当の人間が国民会議内でのクーデターの準備をしていたのだ。グアイドの議事堂前での行動は、このクーデター計画と織り合わせになっていたのだ。

  • グアイド派の議員:「この状況では、国民会議での議事を開始することが出来ない。これは、まさに武装勢力による国民会議内でのクーデターだ。」

  • しかし、問題になったのはグアイド本人ではなく、グアイドが最後のセキュリティ・チェックポイントを通させようとした集団だった。

  • グアイド派の議員ジルベルト・ソーホは資格証明書を提示しなかったことから、警備員がリストを調べていた。この間、グアイドは議事堂の中へ入れたはずなのだが、拒否したのだ。

    「資格が証明されるまでは、我々は中へ入らない」とグアイド。

  • こうしているうちに2時間が経ち、野党の議員がグアイドを待たず議事を開始することを提案した。グアイド派の議員は即座に抗議し、この提案を行った議員に殴りかかった。

  • 暫定的に書記が任命され、この日の唯一の議事である新議長の選出を宣言した。投票が行われ、新議長に中道右派「正義第一党」のルイス・パーラが選出された。

  • ここで再び、議場で議事進行を止めさせようと、暴力が発生。ルイス・パーラ:「彼らは自分達こそが真実であり、お前たちの政治生命を終わらせる権利を持っている、と思っているのだ。我々が議場に来たのは、グアイドに代わる新議長と共にこの無毛な対立を終わらせるためなのだ」

  • 突如として、グアイドはセキュリティ・チェックと、彼に出ていた入場許可を無視し、中へ入る時が来たとし、フェンスを越えて中へ入ろうとした。

    ルイス・パーラ:「グアイドにとっては、入場を許されていない議員連中と一緒に入場し、定足数を破るという姑息な戦術だったのだ。グアイドには議長に再選されるには票が足りない、ということがわかっていたのだ。だから、こんな馬鹿げた道化芝居をやったのだろう」

  • 結局、グアイドは反政府系新聞エル・ナシオナルの本部で不法ながら、親グアイド派の議員の会合を招集し、自らを国民会議の議長と宣言した。

    しかし、国民会議は新議長を選出したのだ。新議長は野党に所属しているが、マドゥーロ政府との共存のビジョンを持ち、まずは国民会議が2017年来、受けてきている侮辱罪命令を

    撤廃する、としている。

原文:https://www.telesurenglish.net/news/Venezuela-Urges-the-US-to-Abide-by-International-Law-20200107-0022.html

 

 

(H.S.)
 

 

 

 

 

 

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